藍色の風 第35号目次
記事紹介
必ず来る、東南海・南海大地震文部科学省の特別機関である地震調査研究推進本部の予測によると平成22年1月1日から、今後30年間に東南海地震が発生する確率は60〜70%、南海地震は50〜60%とされている。(図1)何を根拠にこのような数値がはじき出されるのか調べてみた。 |
津波と高波・高潮は違う!今回の東日本大地震で徳島県には大津波警報がでた。大津波警報は予想される津波の高さが3m以上の時に発令される。さて、予想される津波が3mで防潮堤が4mとする。実際に到着した津波が予報通りの3mなら津波の進入を防止できるかといえばそれは無理。(図1)のように、高波や高潮は風によって海水の表面が盛り上がるが、海の深いところでは水の移動はなく、流れは存在しない。 |
津波の水は『水』だけではない津波が襲ってきたとき、救命胴衣をつけていたら助かるのでは?と考える人がいる。さて、どうだろう。今回の東日本大震災で亡くなられた方のうち、岩手・宮城・福島の三県で死亡され、検視を終えた方は4月下旬で1万3135人に達し、そのうち水死が92%を占めたと報道された。この時点でまだ行方不明者が1万4千人近くに上り、それらの方々の死因が不明なため、大多数の死因が水死と言い切るにはまだ不確かなことが多い。 |
防災心理地震や津波などの災害に直面したとき、人は特有の心理状態に陥り、行動してしまうことがある。その時の心の動きを防災心理と呼んでいるが、この防災心理をうまく制御して被害を少なくしようと提唱されている。 |
クリニック受診時に大津波襲来が予想される時の避難場所「避難場所」には多くの場合「広域避難場所」と「一時避難場所」があります。前者は何万人という単位の人が集まる広い場所で、後者は地震後とりあえず避難する場所です。 |
森繁自伝先年なくなられた森繁久彌さんが昭和南海大地震に遭い、その顛末を『森繁自伝』に記載している。彼は戦後の食糧難の時代に、一攫千金を夢見て魚の闇販売ルート確保のために来徳。文中にでてくる「自転車屋君」の叔父が県南の当時の網元で、その網元との話し合いも首尾上々。その夜の宴会では前後不覚になるほどに泥酔し、その翌日未明に地震が発生。以下、該当部分を引用する。 |