当院の4つの約束
1、病気の予防や合併症の発生を防ぐことを大きな目標とします。
2、カルテをお渡しします。
3、国民皆保険制度を将来とも維持し医療費を有効利用するため、他院と重なる検査は避けます。 　
4、病状が変化したときの私への連絡方法をお知らせします。

１．病気の予防や合併症の発生を防ぐことを大きな目標とします。
　皆様も私達もいずれはこの世から去っていきます。しかし生きている間はできるだけ、健康な生活を送りたいと思います。私達は不老不死を目指すのではなく、年を重ねていく過程で、もともとの病気の悪化を防ぎ、新たな病気の発生も未然に防ぎたいと考えています。そして病気をもった生活ではどういったことに注意して暮らせばよいのか、どのような方法が安全なのか、どうすれば病気の悪化を防ぐことができるかといったことを皆様と一緒に考え医療活動を展開していこうと思っています。この目標のために、医師、看護師、臨床検査技師、管理栄養士が一丸となって皆様の病状を把握し、生活調整のお手伝いを致します。

２．カルテをお渡しします。 　
　 私達のクリニックでは電子カルテを使用します。医師である私が診療所見を記載し、看護師が生活調整方法を、管理栄養士が食生活の改善方法を、臨床検査技師は検査結果を記します。そして受診のたびにカルテは印刷してお渡しします。これは私達が皆様の病状をどのように考え把握しているかを知って戴き、皆様と一緒に治療を進めていきたいと考えているからです。この診療録をご自宅に保存し病状が急変して救急病院を受診しなければならない時には担当医師にお見せ下さい。役立つと思います。なお、こういった書類が不要な方は、お申し出下さい。

３．国民皆保険制度を将来とも維持し医療費を有効利用するため、他院と重なる検査は避けます。
　 医療費が非常に高額となり、国家財政を圧迫していると報道され、医療費削減が叫ばれています。しかし経済開発協力機構（OECD）加盟28カ国の中で2002年の国民総医療費の対GDP比を比較すると米国の14.6％を筆頭にドイツ10.9％スイス11.2％フランス9.7％と続きさらにカナダ、ノルウェー、オーストラリア、イタリア、スウェーデンなどの後方に位置して日本は7.8％の18位となっています。日本の医療費が飛びぬけて高いわけではなく、不適切な医療があちこちに存在し医療財政を圧迫していることが問題です。日本の医療財政を健全化するためには不適切な医療を改善するのが先決であり必要な医療にはもっと資金を使用すべきであると考えています。
　しかし現実問題として医療費の高騰を防くために私達も何らかの手を打たねばなりません。そのための対応として当クリニックでは、皆様が他院で行った検査があればそれを拝見し、当院で行う検査に代用しようと考えています。市町村で行う総合健診の結果も病状の把握には有効であり大切に保管しておいて下さい。拝見したく思います。
　40歳を越えた方で心臓・血管関連の病気で通院されている場合には年間に２回くらいの一般的な検査を行い、経過を見た方が安全と考えています。しかし同じような検査をいろいろな病院で行う意味はありません。私が検査をお勧めした時、既に他院で同種の検査を行っていれば遠慮なさらずにその旨をお伝え下さい。その結果を拝見し、当クリニックでの検査に代えます。
　また、私達のクリニックで行った検査結果はすべていつでも他の病院・診療所にお貸し致します。

４．病状が変化したときの私への連絡方法をお知らせします。
　クリニックの診療時間は別ページ（『診療科目・診療時間』）のように決めています。診療時間内に病状が変化したときにはいつでもクリニックに電話でご連絡下さい。どのように対処すべきかお答えいたします。診療時間外や日曜祭日などで病状の変化があり、救急病院に行くほどではないがどうしてよいかわからないときは私の携帯電話にご連絡下さい。午後10時までは必ず自分が携帯するようにしておきます。10時以降は私の休息と電話機の充電のため、直接電話にはでられません。お尋ねの事柄は携帯電話の留守番電話機能にメッセージとして残ります。翌日の午前７時には伝言の有無を確認し、ご返事致します。病状が重篤で早急な対処が必要な場合には救急車で近隣の救急病院を受診して下さい。そのときには当クリニックのカルテを持参して、救急病院の主治医にみてもらって下さい。

　得難い人生、限りある人生を　その人らしく活き活きとした楽しい毎日が続きますよう、医療面でお手伝い致します。