「桜」について

桜 人生の門出、卒業・入学の時期に咲き誇る、日本人に愛される花、「桜」。今回は春の訪れを感じ、心を癒してくれる「桜」についてお伝えします。

日本の桜で自生種と呼ばれる野生の桜は9種類あるといわれています。

  1. ヤマザクラ
  2. オオヤマザクラ
  3. タカネザクラ
  4. カスミザクラ
  5. ミヤマザクラ
  6. マメザクラ
  7. オオシマザクラ
  8. エドヒガン
  9. チョウジザクラ 

このうち徳島で自生しているのはヤマザクラ・オオヤマザクラ・ミヤマザクラ・エドヒガンの4種類です。日本で広く分布している種類もありますが、逆にごく一部の地域にしかない種類もあり、特にオオシマザクラは関東南部や伊豆大島にしか自生していないようです。

ここまでの桜の中に私たちがよく知るソメイヨシノがありません。ソメイヨシノ(染井吉野)はオオシマザクラとエドヒガンの雑種と考えられる栽培品種で、名前の由来は江戸時代末期、江戸染井村の植木職人らが桜の名所、吉野山にちなんで「吉野桜」として売り出したことが始まりでした。しかし、後の調査で「吉野桜」はヤマザクラとは異なる種類だと判明し、「吉野桜」という名前のままであれば吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあったため、染井村の名を取ってソメイヨシノと命名されました。

桜の種類は自生種・交配種を含めると約600種以上の品種があり、花びらが5枚までのものを一重、5〜10枚までを半八重、10枚以上を八重といい、中には100枚を超える菊咲きとよばれる種類もあります。開花時期も種類によって異なり、ソメイヨシノは開花期間が短く、満開から約1週間で花が散ってしまいます。比較的長く咲く八重桜と一緒に植えられているところでは、長い期間、桜の観賞やお花見などが楽しめるかもしれませんね。また、クリニック駐車場入り口にも桜の木があります。開花の時に来院されましたら、出入りする車には注意され、ゆっくりご覧いただければと思います。

[参考:日本の桜(勝木俊雄)Gakken ウィキペデア] 

【受付事務:堺・木本・西谷】