藍色の風 第10号目次
ほんものの食品
ほんものの食品ってなかなかないですね。患者さんの食事相談をするようになってから、食品ひとつひとつを見直す機会が増え、現在の食品の粗悪さを痛感する毎日です。毎日食べている食品に○○風の多いこと。調べれば調べるほど愕然となり、私のほんもの探しが始まりました。では、それらを一部紹介しましょう。
まず、醤油です。醤油には1本178円!の売り出し品もあれば500円や800円などもあります。これらの違いについて調べてみました。醤油は本来、大豆と小麦と食塩を原材料とし熟成させて仕上げられます。高い醤油には『3年熟成』や『1年以上熟成』と記載され、『国産大豆、国産小麦』などと表示されているのに対し、安い醤油には何も記載されていません。また、原材料を見ても安い醤油には脱脂大豆が含まれます。脱脂大豆って?何でしょうね?安い醤油は6ヶ月ほどで出来あがるらしいですよ。安い醤油は材料も作り方から見ても私に言わせると“醤油風”です。ほんもの醤油はまろやかでいい香りがします。
次に、味噌はどうでしょう。これも1kg200円〜1000円くらいまで様々です。味噌は大豆と米と食塩を原材料にし、熟成させます。食べるまでに1年くらいかかるのが通常です。高い味噌には、『1年以上熟成』『国産大豆』『コシヒカリ』『無添加』『無農薬』などと記載されています。安い味噌にはこれらが表示されてないのです。ということは2週間足らずで発酵させたり、輸入大豆を使用している場合もありそうです。自然発酵させていない味噌はやっぱり“味噌風”だと思います。ほんもの味噌を購入してからは、朝食には味噌汁が欠かせなくなり ました。
次は、みりんです。スーパーで購入したみりんの原材料には『糖アルコール』と示されています。この『糖アルコール』が気になっていました。そこで酒屋さんに行くとありました。1升3000円くらいのみりんです。値段の高さに驚きましたが、原材料は『もち米・米麹・焼酎』となっており、これがほんもののみりんと思い購入しました。そのまま飲んでも甘くて非常に美味しい。これで煮物を作るとまた美味しい。大満足です。
こんな風に酢も塩も砂糖もほんものを探しました。豆腐や納豆、こんにゃくなども裏の原材料をよく見ながらなるべくほんものと思われるものを買うようにしています。これらのほんものは残念ながら売ってないスーパーも多いので、醤油を買いに、みりんを買いにと車を走らせています。昔はほんものが当たり前に家庭で作られていたし、家庭で作らなくなっても近所に醤油屋さん、味噌屋さんがあったんですよね。それが大手メーカーに押されて無くなってしまったことが残念でなりません。皆さんがほんものを購入するようになればまた醤油屋さん、味噌屋さんが復活しますかね。
ほんものは少々値段が高くなりますが、美味しくて安心なので揃えるように心がけています。また、高いと思うと使う量が少なくなり、薄味になってしまいますよ(笑)。
これらのみりんや醤油、酢などは贈答用としても取り扱われています。こんなほんものの味をお届けすると“おいしい・珍しい”と喜ばれます。皆さんもぜひ、いろいろな『ほんもの』を味わってみてください。
【管理栄養士:東】
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Q.カロリーの高いのはどれ?低いのはどれ?
(1)チャーシュー麺 (2)五目ラーメン (3)肉うどん (4)きつねうどん (5)ワカメうどん
A.(1)680kcal (2)890kcal (3)550kcal (4)460kcal (5)330kcal
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野菜を食べようと五目ラーメンを選ぶと却って高カロリー。ラーメン+野菜炒めですから。
(中華麺(生)150g・ゆでうどん280g相当:カロリーハンドブック,主婦の友社参照)