藍色の風 第12号目次
クリニックを卒業されたYさん
40代後半のYさんは平成14年から高血圧症のために降圧剤を使用していました。しかし当クリニックでの食事療法の噂を聞かれ、平成18年6月に受診されました。
身長は155.5cm で体重は60.9Kg。降圧剤としてディオバン40mgを使用していましたが、初診時の血圧は154/92mmHgでした。体重を調整すると、この程度の量の降圧剤は絶対中止できると説明しました。ご本人も生活調整で血圧をコントロールすることを強く望まれており、食事相談で食事内容を調査しました。いろいろと問題があることがわかり、毎月1回の診察と食事相談を続けながら、治療を続けました。これまでされてきたウォーキングも継続してもらいました。
体重は順調に減少し、ディオバンも20mgに減量し、一日おきの20mg服用とさらに減量し、今年の3月に服薬を中止しました。体重は55.8Kg まで減少していました。
平成19年5月の受診時に拝見した自宅血圧は120前後で推移しており、薬を使用しなくても十分良好な血圧であることがわかりました。ご自分で体を観察する習慣もついており、食事の調整、ウォーキングも取り入れた生活をされています。
当クリニックへの定期的な受診は不要と説明し、徳島市の検診などを継続され、異常値がでたり、疑問があったりするときに受診されればよいと伝え、当クリニックを卒業していただきました。
こういった方がどんどん増えていくことが日本の医療をさらによくすることにつながると考えています
【坂東】