藍色の風 第28号目次
減量でき、こんなに変わりました! (ダイエット編)
クリニックでの食事相談では、たくさんの方々から食事にまつわる相談を受けています。中でもダイエット関連の相談が多く、「なかなか思うように効果が出ない」とストレスをためている人も見受けられます。また「効果が出ないので食事相談に行きたくない。もう、無理」とあきらめている人もおられます。一朝一夕には目標を達成することができず、やはりコツコツと継続することが一番です。そんな中で、すばらしい減量をされ、喜びに溢れている方をご紹介いたします。
約半年で下の表のように減量し、今もまだ継続されています。『藍色の風』への掲載許可をいただくため二月中旬に電話したところ、52kg台に減ってきているとのことでした。
初診日 平成21年7月 50歳代 女性 身長155cm、体重67.7kg 書道塾講師
主訴
夜中に息苦しい。左手の指先が腫れる、右足裏が痛い。
現病歴
夜中の遅い時間に食事をすると午前3時ごろから胸が重く苦しくなる。遅く食べたときは度々このような胸部症状が起こり、寝ていられなくなって受診された。
診断
心臓疾患ではなく、肥満による呼吸抑制(睡眠時無呼吸)、過食による逆流性食道炎。食事相談:食事調整による減量が指示された。職業柄、夜遅くまで弟子に教える。仕事を終え、深夜帯に食事をしてすぐに就寝するという生活を繰り返すため、今回の病態が出現する。このため夕食を早い時間にとるか、寝る前はスープとか野菜など中心の軽い食事に変更するよう勧めた。
間食として菓子パン、缶コーヒー、アイスクリームなどが多かったので減らよう指示。ご本人は菓子パンをやめ、缶コーヒーをのまないという実践目標をたて、体重記録を開始した。
実践経過
1ヶ月後受診。自覚症状は軽減。缶コーヒー、菓子パンやめられたが体重は1kgしか減らせなかった。勉強等でもすくには効果が出るものではないと伝えると、ここが正念場と腹をくくられた。また胸部の苦しみは神様から与えられた最終勧告だったのかもしれないと認識した由。食事の調整を開始して2ヶ月たった頃 久しぶりに会った人から"やせたね"の一言で心に減量へのスイッチがオン。3ヶ月から4ヶ月にかけてはスポーツ大会で沢山の友達からさらに"やせたね"の言葉をかけられ快感を覚えた。食事は朝からしっかり野菜を摂り、よく噛み、満足するだけは食べられている。だから継続してもストレスは全然なかった。運動は時間を決めてすることが困難なため、空いた時間には意識していつもよく動いていた。音楽がかかっていると踊っていた。現在も楽しく継続できているという。初診の胸部症状は完全に消失した。
体重の推移状況67.7k〜54.7kg(1月現在)電話では現在52台kg。
喜びの声
こんな人生があるなんて夢にも思わなかった。
減量に成功して体調が良くなったのはもとより、おしゃれができるようになった。人からきれいになったと言われるようになった。素敵な洋服が選べるようになったと感動されています。
追記
16kgも減量できたのは 医師、管理栄養士、スタッフと患者の強い信頼関係があったからであり、信じて疑わない気持ちが良い結果をもたらしたとその秘訣を述べられました。今回の方法を記録ダイエット方法とも呼びます。当初はクリニックの体重記録表を使っていましたが現在は体重計のメモリをデジカメに収め楽しんでおられます。ダイエットを成功させるにはご自身の力を呼び覚ますことです。得難い人生、限りある人生、その人らしく活き活きと楽しい人生を送られるよう願っています。
【管理栄養士:藤原】