熊本見聞録〜日本病院学会に参加して〜

7月23〜24日に熊本県で第59回日本病院学会が開催されました。看護部門の速水と事務部門の湯浅が参加し、当クリニックで行っている事務・看護業務について、各々発表しました。
学会会場はどっしりとそびえ立つ熊本城のすぐ近くにあり、全国各地からたくさんの医療関係者が参加していました。

当クリニックからは、「手渡したカルテはどのように利用されているか?」「外来看護師も問診をしよう」という演題で発表しました。カルテ内容をそのままコピーをして受診後にお渡ししていること、すべての受診者に問診を行っていることは他施設にはほとんどみられない取り組みであり、全国の病院にもっと広まってほしいという願いもありました。

発表当日は緊張感たっぷりの中、たくさんの方に聴いて頂きました。カルテのコピーについては「他にない試みであり、患者の皆さんがカルテを活用できるよう今後も続けてほしい」とのお言葉を座長からいただきました。また、プライバシーが守られた看護室での問診は称賛され、他施設の看護師より熱心な質問を受け、興味を持って聞いてもらえたと実感しました。他施設の発表を聴くことによって現在の医療の傾向を知り、また、私達が日ごろ提供している医療の位置づけが確認できたように感じています。 

院長の強い勧めもあり、学会発表の前に熊本赤十字病院の見学に行ってきました。熊本赤十字病院には院長の友人である高村政志先生が勤務されています。高村先生は日頃の診療に加えて国際医療救援も行われており、これまでに東南アジアや中東等で活動されています。院長の尊敬する友人とのことでした。熊本日赤では高村先生をはじめ高島看護部長さん、看護師長さんが温かく迎えて下さり、外来を中心に病院内を案内していただきました。待合フロアーは全体的に暖かみのある色を基調とし、配色は各ブロックで異なり、小児科には玩具を置いたキッズコーナーや授乳室があり、随所に細やかな心遣いが感じられました。

また、災害時にはベッドに転用できるソファーもあり、座った時に受付の職員から顔が見えるように工夫されて並んでいました。職員の方々がお互いに尊敬し、協力し合って仕事をしている姿を感じ、また、看護師長さんから外来看護に対する考え方を伺い、とても感銘を受けて病院を後にしました。
今回の発表や病院見学は、私たちにとって大変貴重な経験となりました。学んだことを活かして、今後も患者の皆さんによい医療を提供していきたいと考えています。また、発表にあたりアンケートや写真撮影にご協力いただき、感謝しております。ありがとうございました。

【高村先生、高島看護部長さんと】  【熊本赤十字病院】

看護師 (速水)・ 受付事務員 (湯浅)