減量でき、こんなに変わりました! (ダイエット編2)

今回は当クリニックでの継続した食事相談で、ダイエットに見事成功された方の体験記をご本人にお書きいただきました。その方の概要は以下の通りです。

初診日 平成19年4月 68歳、女性 身長159cm、体重77.7kg(平成22年9月57.8Kg )
主 訴 心臓が動悸を打ち、脈が飛んだようになる。長時間立っているとめまいがする。胸のまわりが重苦しい。
病 名 高血圧、睡眠時無呼吸症候群、上室性期外収縮

私が坂東ハートクリニックに始めてお世話になったのは3年前の68歳のときでした。動悸があったからです。待合室に入ってその雰囲気にびっくりしました。季節にふさわしいディスプレー、観葉植物、BGM、ほのかな木の香りに包まれて‥ベランダにはゴーヤのグリーンのカーテンが風になびき、患者さんを癒していました。

診察室の先生の第一声が「この体重では快適な70代、80代を迎えられませんよ」私は「うわあ〜どうしょう。困ったー」と身の凍る思いでした。無理もありません。私の体重は77.7kgもあったのです。20年間で23kgも増えたまま放置していたずさんさに恥ずかしく、とても後悔しました。

それから減量への戦いが始まりました。先生をはじめ栄養士さん、看護師さんのご指導を受け20kgの減量を目標にして心身ともに健康的にやせられるよう、運動、食事の両面を平行して実行しました。食事面では1200Kcal以内に摂取量を減らし、消費エネルギーを増やすように心がけ、野菜、薄味のおかずを先に食べることで、ご飯の量を少しにすることが出来ました。また間食はやめ、食後のデザートとして少し食べました。食事時間は朝食6時、昼食11時半、夕食5時と決め、運動は朝食後50分、夕食後30分のウオーキングを小雨決行とし、体操はスクワット、片足立ち、阿波踊り体操、ストレッチなどを1日2回くらい、家事の間でテレビを見ながらしていました。

私の体重の変動はダイエットを始めて次の通りです。
【4ヵ月後】−10kg 「とてもうれしかったです。体が軽くなりウオ−キングや家事がとても
楽しくなりました。」
【1年後】 −14kg  「絶対にあきらめない堅い決意の日々」
【1年半後】−15.5kg 「目標に近づいて安心しすぎた日々」
【2年後】 −16.8kg 「気のゆるみか思うように減量できなく悩んだ日々」
【2年半後】+1.6kg 「リバウンド。思いがけないアクシデントにくじける。お正月のせいにして情けない日々」
【3年4ヶ月後】 −19.9kg 「目標達成で感激!ここまでよくがんばれたと自分でも不思議、感謝感謝の日々。この体重を維持するよう自分に言って聞かす。」

3年4ヶ月と長い時間がかかりましたが、今となっては私の人生の中でとても良い思い出となりました。あまり苦しい思いはなく、自覚を持ってがんばれば、こんなおばあさんにもやり遂げることが出来ると自信を持つことが出来ました。これも家族のやさしい、時にきつい励ましや思いやりが背中を押してくれたおかげと、うれしく思います。現在71歳BMI 23。若く元気で老後をエンジョイしたいと思います。坂東ハートクリニックの先生や皆様にめぐり会ってご指導を下さったこと、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。(記K.A.)

(補記)このたびダイエットに成功された経過の原稿をお願いいたしましたところ快くお引き受けいただき、本当に感謝いたします。日ごろ減量で行き詰っているかたへの励み、希望にもなります。減量はこんなに努力を要するし、周りの皆さんの協力によって支えられています。こうして体験された方の声を心に留め、皆様の将来にも自分らしい夢があることを忘れずに、こつこつ実践してください。協力をいただきましたKA様にとってますますお元気で、活き活きとした楽しい人生が続きますようお祈りしております。

【管理栄養士 藤原】