診察探訪 診察探訪 診察探訪 診察探訪 診察訪訪

当院は9月で4周年を迎えました。そこで、今回看護師からは病気についての話はお休みして、当院の診察方法や建物構造上の工夫について少しご紹介します。

当院では院長が診察する際、まず両手をみてから、診察台に横になってもらい、聴診や触診を行っています。開院以来、院長の診察について次のような質問が患者さんから寄せられています。

Q1 両手を診察するのはどうしてですか?

「手の何を見ているのかな?」と不思議に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?手にはたくさんの情報が詰まっています。爪や指先、皮膚色、日焼けの状態などで患者さんの日常生活を知る手がかりになります。循環器の病気を持ちながら、どの程度の生活・活動ができているのか、手をみるとだいたいのことがわかります。患者さんの病気を考えるに際して、その方の生活状況を把握したいという院長の意図があり、両手をじっくり観察しています。手相を見ているわけではありませんので、念のため。

Q2、どうして仰臥位(あお向け)で診察するのですか?

いろいろな病院を受診された方なら聴診は座ってするのでは?と思われるかもしれません。仰臥位(あお向け)では次のようなことを診察しています。
★聴診:心音・呼吸音・頚動脈血管音、腸管蠕動音(腸が動いている音)・腹部血管音の聴取
(背中の呼吸音を聞くときには、患者さんにベッドの上で座っていただき聴診しています。)
★触診:腹部大動脈瘤、肝腫大の有無、各部位の動脈拍動・下肢浮腫などの確認

上記の診察がスムーズに行えるように、当クリニックでは診察台で横になってもらっています。こうすることで体の広範囲を、短時間に診察することができます。心臓だけでなく、体のいろいろな部位の疾患を見逃したくないと、院長は考えています。ただし、腰痛のひどい方やめまいがあり横になれない方は、ご遠慮なく看護師にお伝えください。坐位で診察致します。

また、診察台から起き上がる際には、診察台の壁側に斜めに走る手すりがありますのでご利用下さい。この手すりの設置までには、つり革の案もあったそうですが、つり革では構造上ブラブラしたり、使用後のつり革の反動で頭を直撃したり、個人によってつり革の長さが異なるなどの理由から現在の手すりに至ったようです。手すりを斜めに取り付けることにより、個人差にも対応できるようにしました。

診察台は上下に高さ調節のできるものを使用しています。急に診察台が動いてびっくりされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?上下に動かす際には必ず看護師がお声をかけるようにしています。
その他、小さな木製の台の上に立っていただく診察もあります。これは、下肢静脈瘤の範囲や程度を確認するために行っています。

その他に工夫していること

〈 二つの診察室 〉
当院には医師は一人ですが、診察室を二つ使用しています。これは、診察後に着替えや身繕いをゆっくりしていただくためです。昨年、診察室入り口ドアに鍵を取り付け、中から施錠できるようにしました。着替え中、不意に外から開けられないようにするためです。診察終了後、次に診察を受ける患者さんは隣の診察室に入室待機してもらっていますので、医師だけが隣の診察室に移動しています。次の方を気にせず、診察後はゆっくり身繕いをしてから退室してください。

そのほかにもクリニックの建物にはたくさんの工夫があります。当院ホームページに掲載していますので、どうぞご覧ください。

以上、診察室からでした。

【看護師:長尾、竹内、速水、立石、阿部】