あなたは何時ですか?

自分が全く気づいていなかったものの見方に出会って、驚くことがあります。東井義雄さんという方が「自分を育てるのは自分」という本を書いています。この本の中に、自分の人生を24時間で表現してみようという項目がありました。どのようなことか、説明します。


 『坂東は今16時30分』

平成18年の簡易生命表から判断すると日本人男性の平均寿命は79歳です。おまけして80歳としましょう。男性の場合は80歳を24時とするのです。私は現在55歳ですので、80歳で打ち止めの人生とすれば55歳は午後4時30分になります。[(55÷80)×24=16.5]夏であればまだ日は高く、もう少し戸外で活動できるでしょう。しかし冬であればもう黄昏時であり、家に帰って晩ご飯を食べ、お風呂にはいったり、家族と談笑したりして、寝るのを待つだけです。そして眠ったあと運良く時間が過ぎたとしても、夜中に小用に起きる程度でしょう。再び目覚めることはありません。

私達は365日で一年が過ぎ、それで歳を重ねていくと考えています。ですから、まだまだ自分には時間はあると考えてしまうのですが、自分の人生を24時で表現してみると、自分が自分の人生のどのあたりにいるのかがよくわかります。そしてこれはあくまでも平均的な寿命が得られた時のことであり、それ以前に早世してしまうのであれば、もっと時間は切迫していることになります。

刹那主義には与しませんが、長期の計画を立てた上で、いっとき、いっときを大事に使いたいと思っています。  

【坂東】