廊下と天井
床材には厚さ40mmの杉材を使用した。体育館の床材に使用する硬い材質の櫻を使用しようかとも考えたが壁面の杉との調和を考え断念した。玄関で靴を履き替える形式にするなら柔らかい材質の杉でもよいと考えたが土足のままでは床が痛むのではないかと危惧した。
杉材を使用している喫茶店(珈琲木の物語)が板野郡北島町にあったため見学にいった。オーナーに床の具合を伺ったがやはり傷は付きやすく、こまめに掃除をしたり塗料を塗ったりして対処されているとのことであった。床を拝見したが若い女性のハイヒール跡や傘の先で突いたような跡があった。生活習慣病の患者さんを対象とする私のクリニックではハイヒールを履いてくるような方は皆無であり、厚さ40mmの杉板を床材に使用するという提案を受け入れた。白木のままでは汚れが強いため、植物性の塗料オスモカラーを床面にのみ使用することとした。
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